存在を消したい女。それは看護師

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カーテンを 開けたら最後 血の海だ。 波間北、心の一句であります。 『……………で、何で血だらけなのかな?可愛いい後輩よ。』 ナースコールで走って来てみたら何故か右半身血だらけの患者と白衣に飛び血?と思われる斑点を付けた後輩が2人で立っていた。 「…先輩…」 『よってくるな!何かしらが着く!』 亡霊のように近づく後輩に一喝し、患者に近づけば独特の香りをさせながら溜め息をついていた。 「看護師さん、すまないね。つい寝ちゃってて点滴を抜いちゃったみたいなんだ。」 よく見れば点滴が途中から外れている。 『なるほど。』 顎に手を当て考える……フリをする。寝ぼけて寝返り打った拍子に点滴がスッポ抜けて逆流した血液が寝ぼけた彼に飛び散り、更にこの姿を発見した後輩が何とかしようとして触ったら被害が拡大した………的な? 『そんな君に素晴らしい発明品を授けよう。それは…… ビニール袋!!何でも入れていいし最後には縛りつけてしまえます。凄い画期的な商品です。』 「ただのビニール袋じゃん。」 冷めた目で私を見ている患者なんて見ないフリ! .
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