存在を消したい女。それは看護師

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休憩室で棒の様に茫然と突っ立っている波間北です。 現在この休憩室では勤務して数年経ちますが、見たことのない現実から目を背けられず凝視しています。それは完全なるナース版キャバクラ?の様です。キャバクラには行ったこともどんなところかも知りませんが。 白衣の新任センセイに皆さんが群がってます。一緒にお菓子を食べてます。まあ…休憩時間なので良いのですけど…………。 「先生ってご飯はどうしてるんですか?」 「自炊だよ。」 「大変ですね。毎日じゃ嫌になりません?」 「慣れだよ。君達も僕らよりも大変な仕事をしているんだから、流石に嫌気がさすでしょう?」 「先生と一緒で慣れですよ?」 早くここから出て行きたいなあ~。だけどヤツがドアの近くにすわっているせいで脱出不可能だ。 ちょっと視線を向けるとヤツはクッキーをもらっていた。いや、貰うなよ。 .
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