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その日は私にしては運がいいのか仕事は休みだった。
その為、私が苦手とする男の存在を知ることはなかった。
「今日から赴任して参りました、桃園 國悠(クニハル)です。皆さん、ご指導のほど宜しくお願いします。」
彼の爽やかな笑顔に医局の人達は安堵し看護師達はトキめいていた。彼の笑顔はそれだけの威力をもっているらしい。
朝礼で彼の紹介をしている頃
私は前日の飲み会からの5次会になるモーニングを行っていた。
『仕事なんて忘れて食べるパンの美味さ!今すぐ師長に教えてあげたいぞ!』
「波間北!アンタ何個目のパンだあ?」
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