余計なものには目もくれない男。それは医者。

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しかし、このままでは私の休憩タイムが無駄に終わってしまう。仕方なく私の専用引き出しからこそ~っとドリップコーヒーを出して見つからない様に師長に手渡した。師長は直ぐに気づき、さも今見つけた様に声を出した。 「先生、ありました。これでもよろしいでしょうか?」 「あれ?あったんだ。ありがとうございます。」 いや……あげたのにも関わらず侵略者は何故立ち上がらないんだ?まさかの立ち上がるって動作を脳内で削除されたのか?あ………忘れてたけど医者だった。 「コップはどこ?」 はい?淹れろってことですかいな?オタク何様? もうちょっとで眉間に皺が寄るってところでタイミング良く美人なナース様が登場した。 「桃園先生いらっしゃいますか?あっ!先生。輸血のチェックをお願いします!」 「はいはい。」 ほお…美人なナース様の言葉で削除された筈の動作が復活するわけですか?素晴らしい機能ですこと。 .
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