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「…聞いてよ僕の友達…。僕ねとても不思議な夢を見たんだ」
彼はポツリと呟いた。
ここは薄暗い部屋。
風が吹くとカーテンを揺らし、その隙間から日の光と共に心地よい風が入ってくる。
彼はそんな部屋にあるベッドで長い夢から目を覚ました。
そして、口をゆっくりと開き喋り始めた。
「なんかね、君が人間になっててね、その君が僕に会いに来てくれるっていう不思議な夢だよ」
この部屋には喋れない僕と彼しかいない。
そんな静かな部屋で彼は僕を見つめて続ける。
「おかしいよね。君が歩くわけないのに」
彼は僕から視線を外した。
「あとね、君の声も聞いたんだよ。とても懐かしく感じたんだぁ」
彼は僕を抱き上げた。
「でもね、僕が一番驚いたのは人間の姿の君を見てすぐに僕の友達の君だってわかったんだよ。」
彼はすごいでしょ。と微笑んだ
「もう一度あの夢が見たいなぁ。そうしたらさ・・・」
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