第1章

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数日前に二期の期末テストが終わった。 今は数Ⅰのテストを返却中。 「川崎遼」 自分の名前を呼ばれから答案用紙を受け取りに行く。 答案用紙を受け取って席に着くまでの数秒間ねっとりと嫌な視線が3つ、背中にまとわりついてきた。 俺はイライラしながら点数も確認せずに机に突っ伏した。 「あいつらマジで許さねえからな。覚えとけ」 チラッと窓の外を覗き見ると向かいの校舎の一つ下の階で三年生の姿が見える。 「…また黒猫先輩寝てる」 俺から見える範囲で寝てる三年生は一人だけ。
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