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「おい、大丈夫か」
余裕のない声が真上から落ちてきて、
遠くに行きかけていた意識を
引き戻される。
目を開けようとした瞬間、
扇風機の強い風に驚いて
また目をぎゅっと閉じた。
「大丈夫かって訊いてんだよ」
焦れたように
あたしの様子を気にするのは、
拓海さんだ。
うん、と半ばうめき声で答えながら、
吐きかけた息をまた吸い込む。
「待て待て、深呼吸しろ」
「重い……痛い……無理……」
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