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「…あー、藍架ー…ちょっと招かれざる奴らが、ねぇ?」
「…まじ?」
「?なんの話?」
「内緒の話」
藍架の二の腕を軽く掴んで俺の隣に来させる。
「気配は感じないが…おそらく直ぐソコまで来てるハズだ、コレと愛梨を頼む」
俺は手に持ってたデカイ袋を藍架に全部渡す。
「分かった…ねぇ愛梨」
「なーに?」
「程人がナンパしたい人を見つけたからそこらの喫茶店で待ってろ、ってさ」
「ちょっ…藍架お前…!バラすなよ!コソコソ話した意味無いだろ!」
「ふーん…なんだかんだ言ってお兄ちゃんもやっぱり普通なんだね…いいよ、待っててあげる」
愛梨はホッとしたように言うと少し怖い?笑顔で手を振る。
「どこの喫茶店に居るんだ?」
「さあ?お兄ちゃんならどこに居ても探して来れるでしょ?さ、お姉ちゃん行こ」
無邪気なイタズラっ娘のような笑顔で藍架の腕に自分の腕を絡めて早足で歩いて行った。
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