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「うーん…俺もあんまりこの辺に詳しくないんだよね、っと」
「っ!?」
「あれ?まさかまさかダナー」
困ったように言い、青年の顎めがけて裏拳を放つと上半身を反らして避けられた。
「チッ!なぜ分かった!」
「まあ展開的に?」
多分俺でも同じ事をしたと思うし…つーかこんなの誰でも考えつくだろ。
万が一間違ってたら適当に謝ればそれで済むじゃん?
俺はナイフを取り出した青年から逃げるようにしてさっきの路地へと走る。
「逃がすか!」
「バカだなー」
追って来た青年を見てついポロリと本音が零れた。
「ふん!かかったな…ソコは行き止まりだ!」
青年は勝ち誇ったように叫びながらグングン速度を上げる。
…暗殺者ならもう少し静かにスマートな行動を心がけてほしいよね。
行き当たりまで行くとさっき倒した二人の足を掴み青年に向かって投げた。
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