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青年の両手の指、両手、両腕、両脚、両足をベキベキに折って聞けるだけの情報を聞き出し、路地に放置してから喫茶店に向かう。
あ、一応救急車は呼んであるよ?
場所を伝えてから切ったから…多分来るんじゃない?
「お待たせー」
俺は何軒かの喫茶店を回ってようやく愛梨達を見つけた。
「遅ーい!もう一時間以上も経ってるよ!」
「悪い悪い…ちょっと思った以上にガードが堅くてな」
「で、どうだった?」
「んー…まあ色々と情報は聞き出せたし、次に繋げるよ」
愛梨には気づかれず藍架に伝えられるよう、言葉を選ぶ。
「どんな女性だったの?」
「藍架よりも少し…平均寄りかな?」
「情報って?何を聞いたの?」
「女性に共通の好みの食べ物や飲み物…あとは場所とか」
興味津々に聞いてくる愛梨にたった今考えついた事で適当に返す。
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