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変装を解いていつもの格好に着替え声も戻す。
くあぁ~…眠ぃ…この国に来てから全然寝てねぇ気がするぜ。
斧を小箱に入れて無名を取り出し、家の近くの路地に影移動した。
…よし、誰にも見られてねえ。
周りの人目を気にしながら家に帰ると…なんと電気が点いている。
だが鍵はかけられていてドアは開かない。
「あ、お兄ちゃん…おかえり」
ドアを数回ノックするとドアを開き、愛梨が出迎えてくれた。
「ただいま…まだ起きてたのか?」
「うん、明日休みだし…」
「そっか、いいなぁ」
俺は愛梨と共に家の中に入り、手洗いうがいをしてリビングのソファに座る。
「晩御飯あるけど…温める?」
「ん~…じゃあお言葉に甘えて」
愛梨は晩飯をレンジで温めたあとに、俺が座ってるソファの前のテーブルに置く。
「あのね…お兄ちゃん、昼間の事で聞きたい事があるんだけど…」
「聞きたい事?」
もぐもぐ晩飯を食べてると愛梨はなぜか俺の隣に密着するように座った。
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