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「ゴメンゴメン、いやもう非処女だったからつい…」
「…もしかして覚えてない?」
「?何が?」
「覚えてないんならいいよ、いずれ思い出す日がくる事を祈る」
よく分からない事を言いながら、藍架は俺にもたれるようにして背中を預ける。
「??まあいいや」
桶で湯船からお湯を掬い藍架の身体のボディソープを流していく。
「よし、これでいいだろう」
「ありがとう」
「おお、お礼を言うんだな」
「一応は」
そのあと一緒に湯船に入り、しばらく無言でお湯に浸かっていた。
「…あれ?藍架、なんか顔赤くね?」
「お湯が熱くて、ちょっと逆上せたかも…」
これ熱いか?大体42℃ぐらいだと思うけど…
「じゃあもう上がるか」
藍架をお姫様抱っこして湯船から出て、ぬるいお湯のシャワーを身体にかけながら徐々に温度を下げていく。
そしてバスタオルで髪と身体を拭いて服を着せた。
…やべ、俺の服無いじゃん……仕方ない、藍架が寝たら影移動で魔王城から服を取ってくるか。
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