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「こんな状況で落ち着いていられるわけないじゃない!」
「ホントは怖くて仕方ないのに、怒って必死に紛らわそうとしてる母さん可愛いな~」
だって、ちょっと身体が震えてるし。
「出て行きなさい!この家から出て行け!この化物が!」
「いやいや、俺だって来たくなかったんだよ…藍架に服を破かれるぐらい無理やり引っ張られて仕方なく」
なぜ母さんがこんな反応をするかというと…
その昔、何回か妖怪に襲われた事があるらしくそれが積み重なってトラウマになったとか。
そのせいで妖怪をコレでもか!と毛嫌いしている。
母さんは妖怪関連の事となると性格が180°変わるぞ。って昔父さんが言ってたが、ホントだったんだな。
こんな母さん初めて見たぜ。
父さんも昔、母さんとのデート中に妖怪から母さんを庇って大怪我した事があるらしい。
それが決め手になって母さんを落とせて結婚できたんだ!全く妖怪様々だよ!と父さんは逆に喜んでたけど…
その話を聞いた時は、あいつバカじゃねえの?って藍架と話しあってた。
今なら父さんの気持ちが良く分かるぜ…っつーか、つくづく母さんは不運で父さんは幸運だよねぇ。
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