第2話

First Time 続き

　
　　　　　　　　　four

　それから三日後。

　あの日と同じ居酒屋で。

　あの日と同じメンバーで。

　あの日と同じ席にいた。

　同じ席については、どうでもいいんだけど。

　どうしてこうなったかと言えば、楓から強引に誘われたから。その理由を聞いてみると、屯田林くんから「どうしてもって」ゴリ押しされたからみたい。

　でも、あれからたった三日。

　そんな呼び出しに応じちゃう、私と中原くんも問題だと思うけど。

　前回と同じで、私と中原くん・楓と屯田林くんで、あまりにもテンションが違っている。こうなる事は分かっているのに、どうして屯田林は集まろうって言ったんだろう。

　その屯田林くんが、大きく手を叩いて宣言する。

「この前は、ヘンな感じでお開きになっちゃったし。今日は気軽な感じの飲み会って事で、親睦を深めたいんだ」

　その宣言に楓だけが拍手し、遅れて私も拍手した。