First Time 続き

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   すると化粧室前に、屯田林くんが凄い顔をして待ち構えていた。 「えっ、屯田林くん、どうしたの?」 「あのさ、若葉ちゃん。楓ちゃんと、二人で消えたいんだけど協力してくれないかな」 「まさか、酔った勢いで楓の事?」 「そんなんじゃ無いって。俺は真剣に、楓ちゃんと付き合いたいから、今日の飲み会を頼んだんだ」 「本当に?」 「俺、こんな外見だし、女の子と遊びで付き合った事は無いから。それに、酔った勢いでとかも無いし」 「それ、今夜を初にしようとか」 「若葉ちゃん、それはさ」 「あっ、成り行き次第でとか考えてるんだ」 「いや、それは、俺にその気が無くても、ほら……」  私たちだって子供じゃないんだから、実際問題としてそうした事があるのは分かってる。  出会って、その日の内になんて珍しい話じゃ無いし。  ただ今の会話で、屯田林くんはそうじゃ無いと思えてきた。
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