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楓が、その気になる場合だってある。
もしも、その気になったら、私がとやかく言う事じゃ無いし。二人っきりの状況になったら、責任は二人にあるんだから。
逆に「俺を信じてくれ」とか言われたら、それこそ疑ったかもしれない。
屯田林くんは、下心があって今回の会を催した。だけど楓への気持ちが、真剣だって事は私に伝わってきたから。
それに私は、楓に恋愛して欲しいと思ってるし。
「それで、どうするの?」
「席に戻るの、もう少し後にしてくれないかな。そしたら、勇人に様子を見に行かせるから、俺たちはその隙に消えるよ」
「うん、分かった」
実はその話しは、既に中原くんと飲み会前に打ち合わせ済みなんだって。
じゃあ、私のトイレ待ちだったの?
とにかく、私は化粧室に逆戻りして、さっきし忘れてた化粧直しをしてみる事にした。
どれくらいの時間で、戻ったらいいんだろう。
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