第1章

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私の名前は黒石あやみ。私の性格はとても暗く引っ込み思案で根暗、ネガティブです。その性格が災いして中学のときに引きこもりになりました。クラスの女子に散々ないじめをうけたから。そのショックから、高校の入学式の時でさえ私は部屋に引きこもっていて入学式へは行きませんでした。入学式から2週間…。私はまだ部屋に引きこもっていました。そんなある日のこと…。私と同じ高校のバスケ部に入部した双子の兄がバスケ部の同級生の男友達を自宅につれてきました。名前は清水海斗。兄と清水海斗さんは自宅の一階でたわいもない話をしています。私は、「兄が高校で初めて出来た友達はどんな人だろう?」と何故か無性に興味が湧き、二階の自室で聞き耳を立てていました。すると二人の会話が突然聞こえなくなったので「あれ??」と思っていると私の部屋のドアを誰かがノックしました。私が兄だと思い込んでドアを開けるとそこには兄ではなく清水くんが立っていました。清水くんは近くで見るととても端正な顔立ちをしていました。あまりの突然の出来事に驚いて私はドアを閉めようとしました。すると清水くんは足でドアを押さえ私を強引に部屋の外へ、自宅の外へ連れ出しました。連れていかれた場所は私達の高校のバスケ部でした。その場所で清水くんはこう言いました。「とりあえずバスケ部のマネージャーやってみて、まずはここから人生をリスタートしてみれば?」と。答えはもう決まっています。清水くんが強引に自宅から連れ出してくれた時から。私はずっとこんな風に自分が一歩前に踏み出せる瞬間を待ち続けていたのかもしれない。「はい。」二つ返事でそう答えました。そして思いました。「人に頼ってばかりでなく、私もいつかは清水くんのように人に何かを与えられる大きな存在になりたい。」と。翌朝、私は高校の制服を着て学校に向かっていました。今朝はバスケ部の朝練があります。「よっしゃ!!マネージャー初仕事!!気合いいれていくぞ!!」私は自分にそう言い聞かせてほっぺを少し叩きながら学校へ向かいました。
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