第1章

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学校に着くと私は更衣室でジャージに着替え、バスケ部が朝練をしている体育館へと向かいました。 体育館を覗くと、すでに人が何人か集まっていました。私は学校へ行くとき、あんなに気合いをいれたのにいざとなると怖じ気付いてしまい、体育館へなかなか入ることが出来ません。そもそも人と関わるのもかなり久しぶりなので、私は緊張して体育館の扉の 前で固まってしまいました。 すると後ろから誰かに背中をポンッと押されました。振り向くと清水くんが私の脇を通り過ぎて行きました。清水くんは何も言わなかったけど…私は、清水くんなりの「がんばれ。」の意味だと思いました。それだけで私は胸のつかえがスッと取れました。あまり話したことがないのに既に尊敬している清水くんだったからかもしれません。私は体育館へと入りました。
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