第1章

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威張っていたわりに、出てきたのはトーストとサラダ。 まあ、いい。 「ね、どうして僕はキッチンに入ってはいけないの?」 「そりゃあ…なあ。」 分からないよ。 この人も誤魔化すのか。 「刃物、とかあるだろ。怪我したら大変だ。」 「嘘。…なぜ、あなた方は隠し事ばかりなんです?僕はなぜ絶滅危惧種みたいに大事にされてるんです。」 うう、と成宮は唸った。彼は珈琲を飲んで誤魔化す。 「僕自信の事は、僕が一番知りたい。ダメなんですか?」
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