第2章

6/8
前へ
/30ページ
次へ
主人の病気は、うつ病でも統合失調症でもなかっ たのです。 やっぱり… ここ数年主人の病名に疑問を抱いていました。 何度も脳の検査を受けましたが、異常が見つから ず、私の疑問は否定されていました。 主治医が変わって、主人の認知症が明らかになり ました。 発病したのが、25年以上前になります。 症状は、うつ病、統合失調症と本当によく似てい て、当時認知症だとわかる医療機関は、たぶん無 かったんだと思います。 だから、うつ病の薬が合わなかったんだ… とにかく、拒否反応がスゴかったんです。 薬が変わる度に、どれだけ主人が苦しんだか… 薬が、合うはずがないのです。 うつ病では無かったんですから… あのとき、すぐに認知症だと分かっていたら、 もっとちゃんとした治療を受けられていたでしょ うか? しかし、あのときパーキンソン病の症状も無かっ たから、誰が診察してもうつ病か、統合失調症の 名前しか出てこなかったんだと思います。 本当に、今でも区別が難しいそうです。 ましてや、発病は25年以上前になるのですから…
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

300人が本棚に入れています
本棚に追加