第3章

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家の掃除と、朝みんなを起こすこと。 ゴミ出し。 洗濯に、風呂の準備。 仕事が出来なくなった主人は出来ることから始めました。 出来ないことを嘆くより、出来ることがある喜び。 頭が働かない分は、行動で補う。 それは子供への無言の教育だったのかも知れません。 夜遅くまで働く私を寝ないで待っててくれた日もありました。 暖かい風呂を沸かせて、一杯のカフェオレを作って… 電信柱を書き終えた頃までは、そんな穏やかで温かい生活が続いていました。 あの頃が一番幸せだったかな? ずっと病気が悪化せずにこの穏やかな日が続けばいいのに。 仕事なんか出来なくてもいから、私が家族のために働いたら… 意地悪ですよ人生って 面白いですよ運命って また私を頑張らせてみたいのですか? 苦しませて、もっと強くしたいのですか?
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