第1章

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辛くなったら、体を張ってぶつけてきた貴方の愛を思い出す。 私に会いに来てくれた貴方の歩んできた一歩一歩。 その一歩一歩の愛の深さを噛み締める。 一度や二度では無かった。 入院中、照れ臭そうに何度も病室に顔を出した。 帰りは危ないからと、私がタクシーを呼ぶ。 病院の玄関まで車椅子で見送ると、名残惜しそうにタクシーの中から私に手を振ってくれた。 今は、身動きひとつ出来ない貴方だけど、ちゃんと守ってくれているよ。 貴方が愛してくれたあの思いがあるから 私はこれからも貴方を見守り続けていく事が出来る。 ありがとう、あなた。
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