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~ 日向side ~
「あっつーい!」
蝉の鳴き声が響く夏のある日。
蒸し暑さに包まれた夕方、私は家への帰路に着いていた。
「もう夏休みかー。その前に期末考査かぁ…」
(あの先生、授業をちゃんと聞いてたら分かるレベルだって言ってたし大丈夫だよね?)
まぁ赤点の心配はないけど。
自慢じゃないけど、
これでも成績は中の上だから! ( ドヤァ!!
ハイ! そこ!
ドヤ顔してんじゃん!!と、ツッコミをいれたキミ! フッ…まだまだだねw
中の上はギリギリ平凡に入るんだよ!
ちなみに容姿は黒髪黒目、顔はフツーだと思う。うん。体型も平凡で元気が取り柄ってカンジかな。
勉強にしても得意不得意はなし。趣味は読書で専らファンタジー小説が好き。後、アニメ・マンガもね!
本当に早いねー。あっという間にもう高2の夏だもん。
あっ! 今、年寄り臭いとか思ったヤツ、後でシメるから覚えとけ( ニコッ☆
「夏休み、父さんたち帰ってくるのかな?まぁどっちでもいいけど♪」
両親は海外で働いていてて、今は3つ上の大学生の兄貴と2人暮し。
(バイトも休みだし、どうしよっかな~)
「夏休みの予定決めも兼ねて、友達と勉強会でもしようかな?」
えっ?そんなの
『おしゃべりで盛り上がって勉強忘れてた! テヘッ☆』
パターンですが何か?
それにしても、
「暑いし蝉うるさいし!! あー、早く涼みたい…」
(クーラーが恋しい…)
「そうだ! コンビニ寄ってアイス買って帰ろっと♪」
涼しい部屋で食べるアイスって何かおいしいんだよね~ふっふっふ。
(確かこの辺に近道が~………)
「あった !」
いつもは通らないからかもしれないけど………
う~ん?なんか違和感が……
違和感の正体など知よしもない私は、その道に入ってしまった。後悔することになるとも知らずに。
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