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~ イケ神side ~
毎日飽きないものだな。コイツらも。
今私がいるのは仕事をするための部屋だ。最高神の私には補佐天使が2人ついているのだが………はぁ…。
この2人が問題なのだ。
仲が良いのか悪いのかよくわからない
「「最高神様~!」」
ハモったな…
「真似しないで下さいガブリエル! どうです?最高神様。
気晴らしに散歩でもいかがですか? お供致します」
「ちょっと、ミカエル! 最高神様! 私とお茶しましょうよ♪ ねっ?」
睨み合った2人の間に火花が飛び交っている。
いつもこうなのだ。正直鬱陶しい。
「ミカエル、ガブリエル」
「「はいッ!!」」
実は仲が良いのか?まぁいい。
「勝負してはどうだ? 勝った方と休息をとろう」
水晶のようなものを取りだし覗き込む。
「私が管理している世界で地球という。
そうだな、あの人間が左右どちらへ行くか当てた方が勝ちだ。
私は仕事で忙しい、別の場所でやってくれ」
2人はすごい勢いで部屋を出ていった。
(やっと静かに仕事ができる)
二人の目が据わっていた気がするが、気にしないでおこう。
(まぁ大丈夫だろう。あの人間は道路を渡るからな)
結果、ミカエルが右、ガブリエルが左となった。
「来たよ♪」
(右右右右右右…)
(左よ! 左へ行きなさい!!)
ミカエルが残念そうに呟いた。
「はぁ…渡るつもりですね……」
(最高神様…確信犯ですね)
「…………」
「どうしました、ガブリエル?」
(ミカエルに負けたくないし、魔法使っちゃえ♪)
突然、突風が吹き、人間は道路に飛び出してしまった。
「左へ……って、間違えちゃったー!!」
「なにやってるんですか!? と、とにかくトラックを止めないと! 」
「わわわ、わかった!」
(魔法で………)
今度はトラックが加速してしまった。
「あーーー!! また間違えたー!!」
「バカッ!! もう間に合わないっ…!」
~ side out ~
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