時を超えた男~雅臣side~

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「てか、いつまでこんな寒い所で座ってんだ? 家、帰らないの?」  さすがに、パーカー1枚にジーパンという格好で外にいるのも限界になってきた俺は、光児に訊ねる。  すると、光児は突然、うっと息をつまらせ、  ポロポロと大粒の涙を流した。 「!!!?」  衝撃的だった。かなりかなり動揺した。目の前で、いきなり大の大人の男が、しかも、無駄に超絶美形な男が泣き出したんだぜ?  多分、この場に居合わせたなら俺じゃなくても皆、動揺すると思う。
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