見知らぬ世界

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 雅臣の屋敷は、本当に公園のすぐ向かいにあった。  ああ、この時代では、"屋敷“じゃなくて、"家“と呼ばなければならないんだっけ…。  それにしても、なんて不思議な形状をしているんだろう?  敷地もたいして広くない場所に、縦に長い"家“が建っている。  私の二条の屋敷とは随分駆け離れているし、頭の中将の屋敷とも、また全く違っていた。 「さ、遠慮せずに上がれよ」  にこやかに言いながら、雅臣は、履き物を脱ぐ。俺は、雅臣の真似をして履き物を脱ぎ、揃えた。  
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