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夜中にいきなり、友達を連れてくると告げて世話しなく出ていった馬鹿息子が、帰ってきた。
どうせ雅臣の事だ。今度、連れてくるのもまた、チャラチャラした変な輩(やから)に違いない、と思いながら
「雅臣、あんたね!…」
と、怒りつつ、玄関に向かい、私はびっくり仰天してしまった。
そこには、見た事もないような、貴公子然とした青年が立っていた。
まるで、少女漫画の世界から抜け出してきたような綺麗な顔に、抜群のスタイル。
私が若かったら絶対、一目で恋に堕ちてしまうだろう。
親馬鹿ながら、出来の悪い2人の息子も、唯一見てくれはいいと思っているけど、雅臣の友達だというその青年は、群を抜いていた。
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