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雅臣は、「どうだ」と言わんばかりに得意気な顔をしながら、
「コイツが、俺のダチ。しばらくうちに泊まる事になるから」
と、私に告げる。それから、美青年が口を開いた。
「えっと…はじめまして。俺は光…じゃなくて、櫻井光児といいます。雅臣君にはいつもよくしてもらって感謝しています。しばらくの間、ご迷惑おかけしますが、よろしくお願 いいたします」
言い終わってから、はにかんだような笑顔を浮かべる櫻井君に、私はついキュンとしてしまう。
しかも、なんて丁寧な挨拶。私の中の雅臣の友人好感度ランキングで、櫻井君は一気にトップに躍り出た。
年甲斐もなく、息子と同い年の男の子にときめいてるなんて、我ながら恥ずかしい。
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