時を超えた男

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「知っての通り、無位無冠(むいむかん)の身だが?」  不快感を示す為にわざとじろりと頭の中将を睨み付ける。しかし、頭の中将はちっとも動じず 「無職か…。ニート?いや、あんたぐらいのルックスなら女のヒモとか?」  と、見たこともない下卑た笑みを浮かべて見せた。私は益々、怪訝な気持ちになる。  聞いた事もない言葉、見たこともない格好、あり得ない話し方と表情をする親友…。  何かおかしい……。夢か?いや、夢にしては、鮮明過ぎる。
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