時を超えた男

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 おまけに、2015年だと!?あり得ない…。私は、想像すらしたことのない未来の日本にいるというのか!? 「ちなみに、ここは、須磨ではないよな…?」  私の問いに、頭の中将に酷似した男は、おかしな物を見るような顔で、失笑した。 「須磨?何言ってんだよ。ここは東京だろ。トーキョー。酔っ払ってんのか?」 「トーキョー!?」  なんだそれは!?聞いた事もない地名に、私はますます混乱した。  須磨でも、京の都でもない、全く知らない土地の、全く知らない時代に、なんの因果か私は飛ばされてしまったというのか!?
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