第2章

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「寒いね」 ススムはそうつぶやくと、オレの返事を待つことなく、ヒーターのスイッチを入れる。 「何か飲む?」 やさしく問われて、首を左右に振って答える。 「いや、大丈夫」 「えっと、・・・・シャワーは?」 ススムが緊張しているのが伝わり、オレの心に余裕が生まれる。 「済ませてきた。君は?」 「・・・・俺も」 オレはススムの前に立つ。 「一つだけ、いいかな?」 「どうぞ」
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