第3章
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ススムは目覚めない。 オレは立ち上がる。 静かに靴を履き、そっとドアを開けて振り返る。 最後にあのきれいな漆黒の瞳を見たかった。 けれど、眠っていては叶わない。 何もかもを得ることはできない。 あきらめて、ドアを閉める。 季節は冬の終わり。 朝日は遠く、空気は冷たい。 fin
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