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「いつ帰ってきたの?」
「えっ…と……二日前?」
嘘はついていない。よな?
「久しぶりだねー。あっ、どっか行く途中だった?」
「あ、ああ。腹へったらからコンビニ行こうと思って」
指差した方角を見て彼女は「あのコンビニつぶれちゃったよ。今はこっち」
そう笑って彼女は俺の制服の袖を掴んで歩きだした。
コンビニで買い物をし久しぶりに話しながら並んで歩く。
「どこ校?もしかして県外?」
「ああ……。県外っちゃ県外かな」
普通を装い話していたつもりだけど、隣を歩く彼女は2年前よりもかなり女っぽくなっていて少し茶色い長い髪を揺らし彼女が微笑む度、引っ越して消えるどころか募るばかだった気持ちが再燃したかのように胸が騒ぎっぱなしだった。
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