第1章

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「ン…ぁ!」 「いまは乳首をいじってるよ。東雲って色っぽい声出せるんだね。いつも全然しゃべんないから意外だな」 「マ、サキ様…!おや、め下さ…」 「あ。久しぶりに東雲に名前呼ばれた気がする。なんか興奮するね」 「ふッ!く…ぁ」 「声ガマンしなくていいのに。世良に聞かせてあげなよ。なんなら自分で言う?いま乳首を舐められてますって」 視覚を遮断されているため、どうしても耳から入ってくる東雲の息づかいや触れ合う音に聞き入ってしまう。 「世良、聞いてるー?」 「…………」 「世良、返事はー?」 「……はい。聞こえております」 「…も、ぅ」 「もう何?早く下も触ってってこと?」 「ち、が…!」 「違うってことはないでしょ。結構ツラそうだけど、ここ」 「あぁ…っ!はぁ、」 手錠はしていても部屋から出ることはできるのに、身体が言うことをきかない。 マサキ様の命令だからというだけではないのはわかってる。 「せっかくだから、世良の目隠し取っちゃお」 「「…えっ」」 自分と東雲の声が重なった。 今ここで目隠しを外されてどうしたらいい。やっぱりさっきのうちに席をはずしておけばよかった。
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