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病院を辞したとあと源之助は、その足で所轄の警察署に向かった。あの少女はまだ未成年で、正式に逮捕されてはいなかった。警察署にはいつものライダースーツ姿のえんぴつ堂が先に到着して待っていた。
小部屋に通されたとあと源之助は簡単に昨夜の様子を訊かれ、相手の中年の女性警察官は深くため息をついた。
「私どもも困っているんですよ。未成年ですから今はまだ補導の段階ですが、これ以上繰り返されると……今回も釈放するには身元保証人が必用という声が所内でも上がっていて」
「だったら、この人が保証人になりますよ」
突然、源之助がそう言ってとあの肩を叩いたので、とあは驚いて椅子から飛び上がりそうになった。
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