第1章

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 とにかく事情を聞いてみようという事で、全員でOPRIの事務所へ向かった。事務所のソファにツキナと呼ばれた少女とメイド服の女性を座らせ、とあが正面の一人用ソファに腰かけた。 「なあ、君は何が聞こえるんだ?」  今度も口火を切ったのは源之助だった。とあもえんぴつ堂も驚いた顔で源之助を見た。とあが首を傾げながら言った。 「どうしたのよ、源之助さん? いつもグータラしてるのに、別人みたい」  だが源之助はそれに取り合わず、少女に問いかけ続けた。
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