第1章

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「実は以前から裏社会で、あの病院が評判になってたんだよ。もちろん、あまりいい意味じゃなくてね」  源之助は手帳を仕舞いながら言った。とあはツキナの横に座っているメイドさんに思わず訊いた。 「どうしてツキナちゃんには、そんな事が分かるんですか? まさかテレパシー? 超能力?」 「いえ、なんと申しましょうか」  メイドさんは答えにくそうに言葉を探していた。
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