第1章

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 源之助は頭の後ろを掻きながら言った。 「それを言われると、返す言葉がないんだよな。だから、とあちゃん、何とかして警察かどっかに話通してよ。警察が直接乗り込んで現場押さえれば、正式な証拠にできるわけだろ?」 「そうね、やってみる。源之助さんとえんぴつ堂さんは入院してる人達の身元をもっと詳しく調べて」  そう言ってとあは、ツキナに顔を向けた。 「驚いたわ。神通力と言うか、超能力と言うか、本当だったのね」  ツキナはとあの両手をつかんで懸命に言った。
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