第1章

26/56
前へ
/56ページ
次へ
「お願いです。あの人たちを助けてあげて下さい。みんな、ものすごく苦しがってる。でも、あたしが言っても誰も信じてくれない!」  とあは大きくうなずき、ツキナとメイドさんに事務所から出ないように告げて、源之助、えんぴつ堂とともに外へ飛び出した。  とあはこれまで事件解決に協力した公的機関を片っ端から訪れ、助力を求めた。源之助はえんぴつ堂のサイドカーに乗せてもらって、関係がありそうな裏社会の人間に聞き込みを行った。  夕方三人が事務所に戻り、最後に帰ってきたとあが、警察の協力を得られる事になったと告げた。  一同の口から安堵の息が一斉に漏れた。OPRIの三人が立会人として同行して、翌朝病院に警察の任意の捜索が行われる事になった。  次に源之助が入院患者の身元を洗い出した結果を説明し始めた。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加