第1章

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「いやあ、面目ない。タクシー代もなくなっちゃてさ。あ、とあちゃん、これ。事務所の経費で落としてよね」  そういって源之助が手渡した数枚の領収書を見た途端、とあは目を吊り上げた。 「何よ、これ! キャバクラだのランパブだのって。源之助さんのオゲレツ!」 「いや。仕事だよ、仕事。しょうがねえだろ。俺のOPRIでの役目は裏社会の情報収集なんだから。これも仕事のうちだってば!」 「ふ~ん、どうだか?」
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