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「俺に相談してきた奴の言った事が正しければ、あの病院の患者さんたちは、もうとっくに寿命が来ているはずなんだ」
「延命治療?」
とあが眉をしかめて訊いた。源之助は黙ってうなずいた。そして話を再開した。
「患者の子供たちは中高年ニートだ。つまり生活のための金の出所は親の年金だよな。その親が、病気や寿命で死んじまったら、どうなる?」
とあとえんぴつ堂は思わず「アッ!」と叫んだ。とあが恐る恐る言った。
「親が死亡すれば年金の支払いもストップする。そのニートの人たちはお金が手に入らなくなる。だから、とっくに息を引き取っているはずの親の体を無理やり生かし続けている……そういう事なわけ?」
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