第1章
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「またあいつか!」 炎があらかた収まった場所から、少女に視線を向けて職員らしい男が叫んだ。 その少女はとあに腕をつかまれて、泣きそうな表情で叫んだ。 「どうして誰も聞こうとしないのよ! みんな、あんなに苦しんでいるのに!」 とあと源之助は顔を見合わせた。二人の耳には何も変わった音など聞こえていなかった。
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