たどり着いたのは見知らぬ土地

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その時からだろうか、イケメンの定義を思い付いたのは。 自分が悪いと言い張って実際に悪者に成り果てても尚、周りからは軽蔑などの視線を向けられなかったのは凄いと思った。 これも全てコウヤが無意識の内に自分をそのようにしたのだ。 これは凄いと思った。 純粋にカッコいいだけではなく、彼はイケメンだったのだ。 悪者になろうとも失った物は何もない状態で再び明日を迎える。 故に 彼はイケメンであるということ。 え、コウヤの説明が長い? だってさ、流れから考えてよ。 この話をする上での主人公は僕だけど、物語全体を通しての主人公は?と聞かれたら僕は間違いなくコウヤだ、と答える。
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