たどり着いたのは見知らぬ土地

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あ、今更ながら自己紹介させて頂きます。 僕の名前は有村 龍樹(タツキ)、妹にはたっちゃんと呼ばれている。 年齢は17歳。 コウヤと同い年。 因みにメガネを掛けている。 見た目は悪くないと、よく言われるが身だしなみを整えることはあまり無いので残念系というヤツらしい。 成績は結構悪い。 僕はメガネを掛けているせいかよく頭良いでしょ?みたいなこと言われるが、僕から言わせてもらえばメガネに対する偏見だ! 妹の紹介もついでにしよう。 名前は有村 美奈子(ミナコ) 歳は16歳。 一言で言うなら優秀。 天才ではなく秀才。 そんなヤツ。 コイツは沢山の失敗を糧に成長した優秀なヤツ。 うん、上に立つ女の子の苦労は絶えないらしい。 絶賛恋愛中。 片思いでコウヤに、である。 僕はそれを知ってるからこそ三人で居る時などは二人と違った楽しみ方をしてる。 因みにコウヤは残念ながらカッコいいだけのイケメンではないので、鈍感じゃない。 でもほとんどの場合鈍感で貫き通す。 因みに意識して。 質が悪いととるか、周りの関係を友達として円満にさせてるととるか、悩み所である。 まぁ、僕が思うに四つ又しようがコウヤは成功させそうで怖い。 とはいうもの、コウヤの性格上そんなことはしない。 さて 「さて美奈子ちゃんや、どうして急に無口になるのかな?」 僕はそう言っていじめっこみたいな笑顔になる。 「たっちゃん、うるさいし息臭いし黙ってて」 割かし本当に怒ってるように見えるが僕には分かる。 手に取るように分かる。 美奈子は今、超絶焦っている。 何でかは分かる通り、急にコウヤが家の前に立って待っていたからである。 後に聞いたが、待ってるときの立ち方に胸キュンしたらしい。 立ち方..... 解せぬ。 そして僕らは皆学校が同じなので、同じ方向へ歩いて行った。 それ以降は僕とコウヤが会話し、たまに美奈子が入ってくるみたいな感じで駅まで向かった。 因みにこの時点で遅刻決定である。
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