プロローグ

3/3
前へ
/110ページ
次へ
ふぅー、取り敢えず紅茶でいいですか? はいはい分かってますよ、少し温めですよね? はい、どうぞ。 さて、話しますか。 それは全く持って予想できない出来事だったんだ。 あ、いや、例え少し前に僕一人が気づいていたら結果が変わったかというとそうでもない。 だって"ソレ"は急に現れて.......... 気付く余裕もなく僕が乗ってる電車を丸ごと、すんなりと、余裕で、スルッと飲み込んでしまったのだから。 僕は思った。 これは死んだ、と。 今振り返っても断言出来る、あの電車に乗った時点で僕の.......... いや、僕だけじゃないか。 僕ら乗客の運命は"こういう事"になってただろう、と。 え、言い回しがウザいって? ごめんごめん、なら全部詳細に教えるよ。 まぁ、どうせ信じないとは思うけど。 え? 早く話せって? せっかちだなぁー、だからモテないんじゃん? 痛い!分かったって、おちょくりすぎたから!謝るから! まずその鞭閉まって、ね? ふぅー、全く、お嬢様は短気なのをどうにかしたほうが絶対良いのに・・・・・ え、戯れ言? いやいや、本心だよ? 痛い!!痛い痛い! 分かった!分かったって!! もぅ、しょうがないなぁー。 それじゃー話すよ? 僕たちが"この世界に来てから"の話を...........
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

111人が本棚に入れています
本棚に追加