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そもそも、外食相手は私の友達である。
今日だって、用事のついでにご飯に行こうという流れになったはずだ。そう聞いている。
ぱきっ、とチョコレートを割るようにかじった。
(邪推はやめよう。彼女はマジメな子だし、そんなことに手は出さない)
口の中で、チョコレートが苦さと共に溶けていく。
(だけど、それにしては随分と外食が多くないか? 少なくとも、他の人より――)
こくりと甘さを飲みこんだ。
(まさか、浮気、してるとか――)
疑念を振り払うように、二枚目の包装を破る。
(私が誰かとご飯行くかもっていうのは、嫌がるくせに)
束縛が強いのか、嫉妬をするタイプなのか、私がそういうことには淡白なだけなのだろうか?
喉の奥に流れる甘さを味わいながら、思い出した。
チョコレートが口の中でとろける感触は、キスの数倍心地よいらしい。
もしかしたら、やみつきになっちゃうかもしれない。
自分で思いついた、そんな戯言が、バカらしくて笑ってしまう。
バカな私には、彼を信じて待つしかできない。
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