第7章

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ふらふらと起き出してゆくと。 一人テラスで雪景色を見ながら 紅茶をすする和樹の姿があった。 「おはよう」 新雪に溶け込むような白いタートルネック。 それに引けを取らない白い肌。 「ごきげんよう、先生。ご一緒にいかが?」 「ああ……」 やっぱり――少しも悪びれちゃいない。 僕に気づくや 返事するより先に視線一つで使用人を呼んだ。
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