第7章

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その言葉に応えるように 僕は彼を生まれたままの姿に剥いた。 ようやく 欲しかったモノを手にした子供みたいに。 僕は己の手の中にあるそれに しばし見とれる。 温かくなめらかで 目を閉じても開いても驚くほど美しい。 こんなもの 本当に好きにして構わないんだろうか? 全身を駆け抜ける甘い震え。
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