第7章

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第7章

翌朝にはすっかり雪はやんで。 昨夜の嵐が嘘のように さんさんと太陽が照りつけていた。 結局 あんな風にしか誠也を突き放せなかったこと。 ――押し寄せる後悔の念。 と同時に。 どこか解放された清々しさもあった。 「11時か……」 この頃にはもう 彼らに勉強を教える気なんてすっかり失せて。 正月休みの延長とばかり 僕は昼近くにようやくベッドを抜け出した。
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