0人が本棚に入れています
本棚に追加
プルルルルル、プルルルルル
受話器から、発信音が耳に届く。
もうこれで17回目だ。
いつもは10回ぐらいで起きるのに、今日はやけに起きない。
いつもといっても、これで起きることは限りなく少ないのだが。
私は通話を切って、ケータイをしまう。
「淳一(じゅんいち)のケータイ、海の中だからって電波が届かないってこと
は……ないわよね…………」
あまり電波とかに詳しくない私は、少し考える。
「まっ、大丈夫かっ!」
私は通学路を進んでいく。
最初のコメントを投稿しよう!